今号の取材協力は……
(株)オーゼットユー
TEL.048-229-0511
埼玉県川口市榛松1-11-5
◆設立 1991年
◆従業員数 98名
https://www.ozu-net.co.jp
道路や鉄道、上下水道などさまざまなシールド工事の実績を持つ同社。日本全国に現場を持つ。「年齢関係なく仕事を評価して給与に反映してくれる」と岡部さん談。宍倉さんの雑談の中から寮にフィットネスジムがつくられた。
地下の奥深くから暮らしを支えるトンネル。
都心部の地下には道路や鉄道といった交通のほか、電気やガス、通信、上下水道といった多様なインフラのためのトンネルがある。そして新たに暮らしを支えるトンネルがどこかで掘り進められている。シールド工法によるトンネル工事を手掛けるオーゼットユー。岡部さんは27歳の若き職長だ。
「シールドマシンを動かし、セグメントを準備し、ポンプや換気設備、配管の据え付け、掘り進んだ分の足場やレールの設置……。トンネル工事に関わるすべての作業が僕らの仕事です。難しいことはありません。ただ、地中は地質の違いや地下水の影響で急なトラブルが多く、異変にすぐ気づける注意力と素早く対応できる機転が求められます。マシンの音、空気の匂いや温度など、些細な違いが分かるまでに経験は必要なのですが、僕を含めて20代の職長がウチには大勢います。意欲を持って日々の作業に当たることが会社から評価されるのだと感じています」
※切羽での作業を担当する宍倉さんは、毎日トンネルの距離が延びることがやりがいという。
「現在の掘削部分は1日に12メートル進んでいます。僕らが地下に入る立坑から作業場である切羽は数キロ先。毎日自転車でトンネル内を往復しているのですが、その距離が少しずつ伸びることに仕事の成果を実感しています」
昨年、高校卒業後に入社した森下さんは現在、地上作業が担当だ。
「半年後くらいで現場の全体が理解できてからは特に驚きの連続。毎日必死ですよ。何しろ次々とセグメントを組んでいかないと現場は進みません。僕の仕事は、トラックで運ばれてきたセグメントを立坑の下に投入し、電車で切羽まで送り届けること。効率の良い作業ができるように学んでいる最中です。今後は作業の幅を広げるためにガス溶接の資格を取得し、できる作業を増やしたいと思っています」
私たちが生活する場所の地下深くから、トンネルという形で豊かな暮らしを支えているシールド工法の技術者たち。一般の人が知らない現場で体感する迫力と充実感は、未経験の読者でも意欲さえあれば実感できる。
※切羽【きりは】:トンネル工事現場での坑道の先端。シールド工法においては、シールドマシンが掘削をしている部分。
シールド工法とは
シールドマシンと呼ばれる機械を使いトンネルを掘り進める工法。シールドマシン前面に多数の刃(ビット)が付いた面盤(カッターヘッド)を回転させ、ジャッキで押し進めながら掘削。掘進したらジャッキを縮めてトンネルの壁(セグメント)を組み立てる。
今回取材した現場は泥水式シールド工法。泥水をシールドマシン前面に送り、カッターヘッドの回転と水圧によって掘削。土砂を取り込んだ泥水を排泥管で地上まで輸送する。シールドマシンの後方はトンネルが出来上がっているので泥や土を見ることは無い。
■森下 渓太さん(19歳/1年目)
■岡部 秀太郎さん(27歳/9年目)
■宍倉 健太さん(24歳/6年目)
(株)オーゼットユー
TEL.048-229-0511
埼玉県川口市榛松1-11-5
◆設立 1991年
◆従業員数 98名
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道路や鉄道、上下水道などさまざまなシールド工事の実績を持つ同社。日本全国に現場を持つ。「年齢関係なく仕事を評価して給与に反映してくれる」と岡部さん談。宍倉さんの雑談の中から寮にフィットネスジムがつくられた。
POWER WORK 266号 2022.6.27発行
Photos/ Matsutani Yuzo, Composition/ ad-giga
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