特集!!|足場メーカーと職人がつくり上げる安心・安全・クリーンな建設業界。アルインコ(株) | POWER WORK[パワーワーク]

職人の技術と優れた資材が現場を変える! 安全・安心な足場を開発するメーカーが、さらに求める現場の姿とは!?

足場の施工に必要な技術と安全以外の要素。

 新築や改修、規模の大小を問わず、建設現場に欠かせない足場。あらゆる職人が作業する場として、また現場を移動する動線として必要なもので、その使いやすさは足場鳶が担っている。そこで評価される足場鳶とは? くさび緊結式足場メーカー大手のアルインコさいたま営業所長、岡本さんは「技術以外の教育にも力を入れ品質を上げています」と教えてくれた。

「足場を組んだ結果も重要ですが、組む過程も大切だと考えています。特に安全と近隣への影響については、法律の順守だけでなくアルインコ独自にもさまざまなルールを設け、私たちが求める現場を実現しています。例えば現場の美観。シートの張り方一つで地域からの現場の印象は変わります。作業中に無駄な騒音を出さないことや作業時間を守ることなど、ソフト面も含めて工事現場を進行させることが、今の時代には必要不可欠なんです」

 足場施工技術以外に職人が求められることについて、協力会社の権田工業社長の権田さんは語る。

「現場は少人数なので効率よく作業しなければなりません。もちろん安全性は僕ら鳶に最も求められること。そのすべてを達成させる施工は、自然と見た目が綺麗な現場になるんです。だから特別負担になることはなく、当たり前のことをしているだけ。ただ、職人とは常に向上心を持って作業するもの。使いやすい足場であるとともに、もっと元請けや近隣から評価される施工を考えています。そのポイントがメーカールールに凝縮され、現場の教育に繋がっています。ルールを意識して施工することは、毎日良い仕事ができている充実感に繋がっていますよ」

 作業中に騒音が出ることはやむを得ない。近隣の交通に影響を及ぼすこともあるだろう。そこで大切なことは、影響を最小限に留めるための配慮だ。資材の置き方や迅速な作業。メーカーはこれを実現する資材を開発すると共に、現場への教育も行う。広く評価される建設業は、現場の職人とメーカーが協力してつくり上げられている。

左:アルインコ(株)
さいたま営業所長
岡本 洋平さん

右:権田工業
権田 政和さん

足場の上層作業時、作業床よりも先に手すりを設置する手すり据置方式。解体時も最後まで残置され、墜落災害を防止する

2009年の法律改正によって盛り込まれた幅木の設置。作業員の転落防止のほか、落下物防止にも効果がある

各種資材は細かく整備。アルインコではエリアごとに整備センターを設け、ケレン作業や検査、クリーニングなどの整備を経たものが現場で使われる

今号の取材協力は……

アルインコ(株)
オクト事業部埼玉支店 さいたま営業所
TEL.048-798-8171
埼玉県さいたま市岩槻区横根字大義良1083-1

全国的に仮設機材の開発・製造・販売・リースを行う足場メーカー大手の一社。足場の施工を請け負うオクト事業部の埼玉支店だけでも4つの営業所があり、地域の協力会社と密着したきめ細かく高い品質の足場を提供している。

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POWER WORK 264号 2022.5.30発行
Photos/ Matsutani Yuzo, Composition/ ad-giga

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