稼ぐコツはどこにある?独立開業で働く魅力。
稼ぐ秘訣は何か!? 今回取材した樋口さんは、独立開業ドライバーを経て、現在は関東圏で軽貨物事業を運営するT.T.Dの千葉エリア部長。新人だけでなく努力を続けるドライバーに稼ぐコツを教えている。 「多くの荷物を配送すれば、その分稼げることがこの仕事の魅力。月収100万円オーバーのドライバーも多数います。稼ぐためには大きなやる気とちょっとしたセンスだけでいい。担当するエリアは狭いので、道は誰でもすぐに覚えられるはず。配送するルートを考えることは、かつては稼ぐために重要なスキルでしたが、現在は携帯アプリで簡単に設定できるので問題ありません。稼ぐ人はあいさつがしっかりできる人。そこにセンスを感じます」
件数をこなすことにあいさつがどのように関係するのか? それは無駄のない作業効率と、自分の能力以上の結果を出すために必要な要素だという。
「稼ぐ人はクレームになることがまずありません。配送時間をロスすることがないんです。それから荷物が多くて仲間が困っているときに助けたり、自分が大変なときは助けられたりしています。特にお中元やお歳暮の時期は仲間のありがたさを実感しますよ。配送先のお客様や仲間と良い関係を築くきっかけ、それがあいさつなんです。私たちはドライバー同士がライバル関係ではなく協力し合う関係。だからこそドライバーが稼げる環境になっていると思っています」
樋口 芳之 さん
54歳 運送業歴30年
千葉県出身。工場勤務を経て大手運送会社へ転職。2t車と4t車のトラックドライバーとなり7年勤務。
2社目の大手運送会社で3t車を担当し18年勤務。
さらなる稼ぎを求めて軽貨物ドライバーとして独立。屋号は樋口運送。
5年前の49歳でT.T.Dに入る。千葉エリア部長兼技術サポート担当として全体を管理しながら現場の最前線で稼ぐドライバーを育成中。
低資金で独立開業を目指せる分野で人気の軽貨物ドライバーとは、貨物輸送向けの軽自動車で配送する仕事のこと。荷物の重さは関係ない。働き方の多くは独立開業で、自分の屋号を付けて働ける軽貨物事業者も多い。
仕事内容は、大手運送会社の物流センターで担当地区の荷物を載せ、個人宅やオフィス、店舗へ配送。また突発的な依頼によるスポット便という仕事もある。
新人のウチは1日に80件ほどを周ることになるが、慣れると100件、150件と多く運ぶことが可能。月収100万円オーバーのドライバーも多い。
仕事を始める際、車の持ち込みはもちろん可能だが、持っていなくてもリースや中古車購入を軽貨物事業者がサポートしてくれるのが一般的。また運送事業者登録など各種手続きもサポートしてくれる。普通免許所持だけで、少ない資金で独立でき、免許取りたての若者から仕事を引退した高齢者まで幅広い年齢層が活躍。女性ドライバーの進出も急速に増えている。
POWER WORK 263号 2022.5.16発行
Photos/ Katsunori Kuwahara, Composition/ ad-giga
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