特集!!|躯体誕生の瞬間! 型枠解体のスゴ技!(株)岩永建設 | POWER WORK[パワーワーク]

スピードが違う! テクニックが違う! 型枠解体にはプロの職人がいる! 躯体誕生の瞬間に立ち会う型枠解体には迫力のスゴ技があった!

写真左
鳶工 千葉 聖矢さん 32歳
鳶歴14年

それまで同じ現場で顔を合わせていた岩永建設で鳶事業が始まることを知り、2年前に入社。

写真右
型枠解体工 木村 亮輔さん 31歳
型枠解体歴10年

家から近所だったことから同社に入社。仕事で大切にしていることはコミュニケーション。仕事の品質を左右させるという。

一気に落とす! スラブ型枠の根太払い

 パイプサポート(支保工)を撤去してから型枠を剥がす脱型は、壁もスラブ(天井)も基本は同じ。ただしスラブの場合、根太や大引(バタ角)がパイプサポートで天井に押し付けられているので、正しい手順で準備をした後、一気に落とすことになる。迫力ある瞬間でありながら危険を伴う作業であり、型枠解体のプロだから作業のスピードと安全を両立させることができる。

現場の資材を片付け、根がらみや水平つなぎといった器具を取り外す。

残すパイプサポートを見極め、それ以外を取り外す

周囲の安全を確認した後、最後のパイプサポートの取り外し。根太と大引を一気に落とす!

バールで型枠パネルや桟木を剥がし落とす。作業する自身はもちろん、周囲にも注意を払う。

一通りの危険な作業が終わったのち、みんなで落とした型枠の残材を運び出して後片付けをする。

残材を再利用するものと処分するものに分けてまとめる。型枠解体とは、型枠を『剥がしてまとめる』仕事。再利用できるよう綺麗に剥がし分別することが重要であり、その作業スピードと安全にノウハウが必要となる。

躯体工事に欠かせない 鳶職人

 躯体工事の現場でさまざまな役割りを持ち、多くの職種と関連して作業をする鳶職人。型枠解体工事の現場でも鳶職人は欠かせない存在だ。

 岩永建設では今まで型枠解体職人が簡易的な足場の組みばらしやクレーンを使用した揚重を行っていたが、会社の事業として新たに鳶工事部門を新設した。それ以降、型枠解体職人が感じる足場やクレーン操作の安心感、事前の意思疎通によるスムーズさ、これらを踏まえた仕事全体のクオリティ向上など、数字だけでは表せない効果を出している。

 プロとプロの技が結集して完成する建物。そこに同じ会社という絆の強さが合わさった仕事を覚えることは、より深い躯体工事の魅力に迫ることになりそうだ!

今号の取材協力は……

(株)岩永建設
TEL.03-5967-0310
東京都板橋区三園1-44-28
◆創業 2015年 ◆従業員数 37人
https://iwanaga-kensetsu.com

型枠解体工事をメインに行う同社。新たに鳶工事部門を新設し、幅広く躯体工事に関わるようになった。現場は都内が中心で、商業ビルやマンションなど大型の現場を多数請け負う。20代から30代の若い職人が多い。

POWER WORK 254号 2021.12.27発行
Photos/ Katsunori Kuwahara, Composition/ ad-giga

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