ゲンバ歴12年 今井 美綺さん
東京都出身。高校の実習で小型重機を操作した際に重機オペレータとしての才能と魅力に気づき、卒業後に解体重機オペレータとなる。7年前に現在の会社に転職し、現場の中心として働く。バイクが好きで整備も自ら行う。
(株)サカキ重機
関東圏内でビルやプラントなど幅広く解体工事を行う同社。朝は「いってらっしゃい!」、夕方は「おかえりなさい!」の挨拶が、今井さんにとって会社の温もりを感じるポイントと言う。
◆ 03・5387・8297
◆ 東京都練馬区高松6-30-15
◆ http://www.sakakijyuki.co.jp
◆ 設立1985年 ◆ 従業員数 約60名
「高校の実習で小さなショベルに乗ったとき、すごく楽しかったんです。両手にレバーと両足でペダルを同時に操作する面白さ。それまで就職は整備士とか考えていましたが、ここで初めて重機オペを考えました」
女子高校生が制服で解体の会社に面接に行き採用。ただ、やはり気を使われてしまう。安全な作業ばかりでは物足りなくなった今井さんは転職を決めた。
「多少の怖いもの知らずな性格はありますけれど、さすがに壁倒し作業とか、重機の操作にリスクや怖さを感じることもあります。その怖さを乗り越えられることが、重機が好きってことなのかと……。
『難しいからこそやってやろう』みたいな(笑)。重機の操作には男女の体力差はなく、平等に働けるんです。一つひとつ操作することやエンジンの音や振動、機械の面倒を見ることの魅力を分かる女子はもっといるはずだと思うんですよね」
メインの重機は現場をコントロールする。今井さんはそんなオペレータになりたくて転職した。両手両足の繊細な操作で大きな重機を複雑に動かすことに男女の差はない。
POWER WORK253号 2021.12.13発行
Photos/ Masami Hiki, Composition/ ad-giga
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