Cover Worker's Story|力の源『軌道工』武蔵野工業(株) | POWER WORK[パワーワーク]

Cover Worker's Story
力の源
『軌道工』武蔵野工業(株)

今回の職人さんは・・・

職人歴20年 折笠 宜幸(44歳)

福島県出身。とにかく東京に出たくて19歳で上京後、給料が良いことを理由に別会社で軌道工に。8年前、同社に移籍する。作業中の人命救助で2回表彰されている。


武蔵野工業(株)

創業から70年を超え、関東圏の私鉄の軌道工事、また鉄道土木・建築を担う。入社後は指導担当者がマンツーマンで付き添う。先輩たちには鉄道が好きな人が多いそうだ。

◆03・3202・1741
◆ 東京都新宿区大久保2-8-22
https://www.mssn.co.jp
◆設立1952年(創業1947年)

仕事のキツさを上回る満足感。キツいほど大きく得られる充実感。

 耐えた辛さの分、見返りがある。折笠はその信念で、きついと思われる道を選んできた。楽をする選択は決して好まない。

「最初は体がキツかったですね。でもすぐ慣れるもんです。確かにずっと辞めたいと思い、本当に一度は辞めて田舎に帰ったけれど、すぐに軌道工の仕事に戻りたくてしょうがなくなった。結局、辛いと思ったらどの仕事でも同じだと思うんですよ。耐えた分、それを上回る満足があるかどうか。それが僕にとって軌道工だったってことですね」

 最初に入社した会社が無くなっても軌道工を続けた。折笠にとって唯一の仕事だと感じたからだ。

「今の会社は安定して仕事の量が多い。それは収入はもちろん、仲間と一緒にいる時間も増えるということ。本音で話せる人たちがいることをここに来てから特に感じます」

 最初は単純に体のキツさに耐えて得た給与が魅力だった。今、折笠は安全運行を支える責任と、管理者として仲間全員の無事故という責任を背負う。その精神的な負担に耐えた見返りは、唯一の仕事に出会えた実感となっている。

力の源は『 耐えて得たもの』

楽をして得られるものより、苦労した方が大きいものが得られる。かつて、目先の待遇を求めた折笠だが、現在は本音で話せる人たちとの出会いに満足する。


POWER WORK250号 2021.11.1発行
Photos/ Masami Hiki, Composition/ ad-giga

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