特集!!|土木工事へのプライド! 土木技能工が知る 面白さとやりがい。(株)小原工業 | POWER WORK[パワーワーク]

土を掘り、運び、締め固める土木工事。その現場を担う土木技能工は、各作業員や重機オペレータとの連携が不可欠。作業員からステップアップし、現在職長として働く2人の若手技能工にインタビューしました。

壮大な達成感とやりがいに包まれる。

 建造物を建てる前、その土地を整備する土木工事。重機を用いての掘削。安全を第一とした作業員の手作業による細かい調整と、そこで出た残土の搬出。土木工事の仕事は安全安心の建造物をつくるためには必要不可欠なのだ。そのことに高橋さんが気づいたきっかけは、家庭を持った責任を感じたことだ。 「建物の基礎部分をつくる仕事に誇りを感じたのは、入社して3年目のこと。現場経験を積む中で、さまざまな仕事の意味が一つに繋がったんです。ただ、何となく働いていても気づかなかったかもしれません。僕の場合は結婚をきっかけに、家族を守るために仕事を前向きに考えられるように変わりました。ひとつひとつの仕事の意味を考えながら現場に立つと、これまで経験したことのないやりがいに気づいたんです。それから2年後には、土木工事の深い魅力に包まれていました」
 図面を確認し、重機オペレータに指示を出し、「自分がつくった」と胸を張れる仕事の面白さ。経験を積むごとに高橋さんの目線の先は広がる。重機や作業員さんへの指示に加え、計算した残土を円滑に搬出させるためのダンプの手配。他職種の職長さんと連携。現場全体の工程を思い通りに進める壮大な面白さとやりがいが見えてきたのだ。
 仕事を知るほどにその面白さにのめり込んだのは、三田地さんも同様。そして自分の目指した場所を見つけた。

248号画像

「入社3年目で初めて職長として現場に立ったときが一番キツさを感じていた時期かもしれません。失敗もしたし、プレッシャーに押しつぶされそうにもなりました。その中で一つの現場を終えたときの達成感とやりがいは、その後の自分にとってのモチベーションになっています。もっと大きな達成感を得るため、もっと大きな現場をまとめたい。そのための勉強と思えば、自然と意欲が湧いてきます。さらにたくさんのやりがいを感じるために、会社が手掛ける複数の現場を見る番頭を目指したいと思っています。会社の利益を確保しながら現場の作業員さんの負担を減らす現場づくりができる番頭の仕事。それが今の自分の目標です」  建築現場の“始め”であり“要”である土木工事という仕事。そこにある大きな意義に現場の中で気づいた2人は、土木工事でしか味わえない大きなプライドとやりがい。そこに未来への道筋を見つけていく。

土木技能工のシゴト
職長のシゴト

土木技能工の主な仕事は掘削や締固めといった土に関わる作業や測量など。現場では職長を中心に各種作業員、重機オペレータ、ダンプドライバーなどが工事を進める。土木技能工として成長し、職長にステップアップしていく。自分一人の力では決して達成できない大きなやりがいとプライドは、自分の成長と共にある。

作業内容と安全の確認。重機へはむやみに近づかず、ハッキリと自分たちをアピールしながら指示を出す。作業員へは作業指示と共に体調の具合も確認していく

現場ではさまざまな職種が同時に進行する。他職種や監督などとの打ち合わせは重要。自分の受け持つ工程を安全第一にしっかり管理する

正しい施工が進んでいるかと同時に、安全な作業が行われているか確認する。すべては安全第一で工期を厳守するために行う

今号の取材協力は……

(株)小原工業
TEL.03-6240-2708(錦糸町本社)
東京都墨田区江東橋4-16-1
◆設立 1989年 ◆従業員数 約150人
https://obara-k.co.jp/

土木工事や足場、鉄骨、PC、タワークレーンなど躯体工事全般に渡る幅広い土木建築工事を請け負う同社。大手ゼネコンの一次協力会社として多数の実績を残す。現場のエリアは主に関東一円。

POWER WORK 248号 2021.10.4発行

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