特集!!|夢を探し、行動し、つかむ。 人生は『成功か成長』だ。(株)型枠屋 | POWER WORK[パワーワーク]

夢を探し、行動し、つかむ。
人生は『成功か成長』だ。

型枠の会社をつくり、加工場を持ち、多くの職人を使い、豊富な現場を持つ社長は最初からスーパーマンじゃなかった。夢への階段の登り方。その経験を教えてもらおう!

夢への過程になる目標設定。これがあれば失敗はなし。

 10代の頃に10職種以上の建設業を経験。その頃は森角さん自身でも逃げ癖の自覚があったらしい。だがそれは決して特別なことではない。若いうちは目の前の仕事より周りに興味を感じ、また自分の可能性を闇雲に探すもの。

 森角さんは20歳になると型枠大工を始めた。そして一筋に22年。24歳で独立し、5年前には法人化。加工場を持ち多様な現場をこなすようになった。この変革は何がきっかけだったのか。

「20歳の区切りを前に『このままじゃまずいな』と思ったんですよね。将来の夢もありましたし。だから自分の夢をより具体的にして、本当にやりたいことを整理しました。夢は25歳で家を買い、仕事で独立し、30歳までには子どもが3人以上。この3つの目標のために仕事を探す。私は子どもの頃の夢が大工でしたが、過去に住宅の大工になったときにはイメージとの違いを感じて辞めていました。何で大工になりたかったのか? 私の場合、単純に釘を打つ姿への憧れだったんです。そこで型枠大工を選びました。辛さも感じましたが、5年後の目標と将来の夢がある。幸い、師匠は厳しいながらも尊敬できる人で認められるまでかじり付きました。そこが転機ですね」

(株)型枠屋 代表取締役 森角 義人さん(42歳)

中学校を卒業してからさまざまな建設現場で働く。20歳で型枠工になり、24歳で一人親方となる。5年前に(株)型枠屋を設立。子ども4人の6人家族。

 働いて3年目に師匠から認められる実感があった。予定より1年早い4年目に家を買い、その年に独立。現在、子ども4人の6人家族だ。

 成功の理由は夢を抱き続け目標の設定したことだ。「夢なんて……」という人も多いだろう。そんな若者が森角さんの元へ面接に来たとき、仕事よりも面接者の将来を一緒に考え、寄り添えると思ったら採用するという。仕事の原動力となる〝夢〟を持たせる自信が森角さんにあるからだ。

「過去の失敗から変わろうとする人は大勢います。そこに気づいたことは、すでに自分で一つ上のステージに立っています。そもそも私は、失敗という言葉は使いません。どんな経験であっても『成功か成長』の2つしか結果はありえない。だから調子に乗ってでもやりたいことをすればいい。もちろん天狗になった鼻は誰かに折られるでしょう。それも何度も。その繰り返しが人を成長させる。そのため、心が折れないように夢を持ち、目標を設定し、そのルートを決めて進む。本気で自分の夢がまだ見えなければ、信頼できる人の夢に乗っかるのも良い。夢は変化するものだから必ず自分の夢を見つけられるし、新たな夢は今よりも遥かに高い場所になるはず。いつから夢実現の道を歩いても遅くはないんですよ」

今回の取材協力は……

(株)型枠屋
TEL.042-711-8995
神奈川県相模原市南区下溝1343-1
2016年設立 職人数約40人(グループ全体)
https://k-katawakuya.com/

東京、神奈川を中心に関東一円を現場に持つ同社。マンションやビル、学校など公共施設の現場も多い。「お互いに輪を広げながら成長できるなら、独立も応援する」と森角さん。実際に独立した人のほか、他社で豊富な経験を積んだベテラン職人も集まる。グループ企業に戸建て住宅の設計、施工会社を持つ。

POWER WORK 231号 2021.1.25発行
撮影●松谷祐増 構成・取材・文●アドギガ

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