▲タイタンパーで振動させることでバラストの隙間を埋め、レールの歪みを細かく修正する。
▲レールの“通り”を見て、極わずかな歪みのある場所を作業員に指示する
梶谷孝浩さん (54歳)職人歴20年(以下、梶谷)「レールは列車の振動の他、気温によっても少しずつ歪みます。このズレが重大になる前に修正するのが私たち軌道工の仕事。歪みを見つけたらタイタンパーという振動工具でバラスト(レールを支える砕石)同士の隙間を埋め、縦横それぞれの歪みを元に戻します。大体30メートルほど先にある1ミリの歪みは目視で発見できますよ」
▲列車の接近を見張り、作業員の安全を確保する列車監視人。ダイヤグラム(列車の運行表)を元に合図を送る。
梶谷 「夏場の作業はレールが熱く、体力的な厳しさを感じるときもあります。日中は運行する列車の合間、夜間は一番列車の発車時刻という分刻みで動くプレッシャー。こうした大変さを覆すほどの大きな誇りがあるんです。安全運行を担っている責任。日々利用する何百万人という乗客の足を支えている実感。こうした思いを背負った父親を見ていたら、自然と僕もこの仕事に就いていたんですよ」
▲歪みを調整した後はゲージで上下左右の精度を確認。
▲作業する線路を列車が通過するとき、待避したすべての作業員は安全を確保していることを運転士に知らせる。
武蔵野工業(株)
☎03-3202-1741(採用担当)
東京都新宿区大久保2-8-22
◆設立1952年(創業1947年)
https://www.mssn.co.jp/
創業から70年を超える歴史の中で数多くの鉄道の安全運行を支えてきた同社。現在では関東圏の私鉄の軌道工事、また鉄道土木・建築を担う。入社後は指導担当者がマンツーマンで付き添い、作業と作業中の安全を教えるので安心。先輩たちには鉄道が好きな人が多いそうだ。
POWER WORK 224号 2020.10.5発行
撮影協力●西武鉄道(株) 撮影●桑原克典 デザイン●山田吉彦 構成・取材・文●アドギガ
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