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特集!!|山を削るスケールの大きさ! 砕石プラントで働こう!
山を削るスケールの大きさ!砕石プラントで働こう!
建設資材となる砕石を生産する砕石工場。巨大なその現場が首都圏からほど近い場所にありました。一般には中々見ることができないその現場をお見せします!
▲大地を削り、私たちの社会に役立つ建設資材を生産する砕石工場。原料を取り終えたら元通りの自然に戻すまでが工場の責務。
見えない場所で働く仲間と、繋がりを感じさせる責任感。
神奈川県厚木市郊外にある砕石場。織戸組の上荻野工場は、主に道路を支える路盤や路床といった基礎部分に使う砕石を生産する。その砕石場を工場長の大塚さんに案内してもらった。
(株)織戸組 生産部副部長 上荻野工場長・愛川事業所長 大塚 清久さん(50歳)(以下、大塚) 「プラントでは原料である石や砂をふるいにかけたり破砕して製品にしています。そのプラントを常時稼働させるためのあらゆる作業がプラントエンジニアの仕事。常に必要量を生産できるように機械を操作します。機械のメンテナンスもプラントエンジニアが行います。お客様のダンプに製品を積むために動き回っているのがホイールロー
ダー。ダンプの荷台に製品が均一に積めるよう、ドライバーさんにさまざまな合図を送っています。
巨大なプラントと並び、目を奪われたのは掘削現場。深い円錐状のその底に、大型の油圧ショベルがプラントへ運ぶダンプに原料を積んでいた。
大塚 「指定の深さまで原料を掘ります。重機オペレーターは、斜面を崩れないように原料を掘削するほか、ダンプが安全に通行できる道を切り開きます。地から出る水が非常に危険で、量によっては崩れる原因になるのでポンプや管で決められた方向に水を逃がします。凄腕の重機オペレーターもプラントエンジニアとの連携が不可欠なんです」
▲大きさにバラつきのある原料をプラントでふるいにかけ、大きなものは破砕して製品に加工する。
同社では重機オペレーター志望でも、まずはプラントエンジニアとして砕石場の仕事そのものを学ぶ。離れた場所で作業するすべての仲間と息を合わせることが必要だからだ。
大塚 「広大な敷地にさまざまな作業員がいますが、すべては安全に製品を供給するという一つの目的を軸に繋がっているんです。見えない場所で働いている仲間とも息を合わせられるレベルになるまでは、先輩に付いて現場で経験を積みます。簡単ではありません。でもこのスケールの大きさは他では味わえない魅力。自然を相手に仕事をする充実感はすぐに感じられるはずです」
今回の取材協力は……
(株)織戸組 ☎044-555-1117(採用窓口) 神奈川県厚木市上荻野1423-3(上荻野工場) ◆創業 1923年 ◆従業員数 95人https://oritogumi.co.jp/
創業98年目の同社は神奈川県と山梨県に砕石工場を持つ。近々、既存の工場を山に戻すと同時に新プラントの拡張準備が始まる。今なら自然の恵みを受け、大地に恩を返すダイナミックで貴重な仕事ができる。
POWER WORK 223号 2020.9.21発行 撮影●桑原克典 構成・取材・文●アドギガ
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