職人歴10年 鳶工 島本 晋也（28歳）
千葉県出身。先輩から足場工事の手伝いに誘われ18歳から足場鳶を始める。結婚をして子供を持つと、保障などの待遇が良い会社をパワーワークで探し、23歳で同社に転職。
（株）ネクスリード
クサビ式足場をメインに、近年は枠足場やゴンドラ設置なども手掛ける同社。現場の安全に直結するルールを重視するほか、職人の正社員雇用で安心して働ける職場を実現している。
◆ 04・2968・4270
◆ http://www.nexlead.jp/
◆ 埼玉県所沢市下富77
◆ 設立2014年 ◆ 従業員数36人
評価されていると感じればヤル気が出る。その評価とは何か？かつて給与での評価を求めて転職した島本。給与よりも大切なことに気付き、5年前に今の会社に転職した。
「給与はもちろん大切。でも給与だけでは続かないと思うんです。新人のころを思い出すと、単純に褒められたことが嬉しく明日も頑張ろうって思えました。だから僕が新人たちにできることは褒めること。それでヤル気が出れば、時間が普通よりも多くかかっても良い。成長してくれたら自分も助けられることがあると思っていますからね」
職長になった島本は昔のように一つひとつ褒められることはない。その代わり、新たな言葉があった。
「若い職人たちは何でも質問してくれる。頼られていることを実感できて嬉しいんですよ。危険への注意は当然厳しい口調です。でもそれ以外の緊張しないで作業ができる時間、休憩する時間、みんなで打ち解ける時間。それぞれメリハリをつける。これも昔、先輩に教えてもらったこと。仲間同士の会話は、いつになっても大切ですね」
仲間を褒める。仲間から頼られる。それを実感する瞬間が会話の中にある。島本は仕事中でもメリハリをつけてコミュニケーションを取る。
POWER WORK221号 2020.8.24発行
Photos/ Mahoro Shimizu, Composition/ ad-giga
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