特集!!|普段は使用しない配管が、毎日の安心を供給する。消火設備の 配管工事。(有)江戸川管工 | POWER WORK[パワーワーク]

配管工事には様々な種類があります。その中で普段は使わないけれど必ず必要な消火設備配管。前段取りとして躯体工事の現場での作業を取材しました。

普段は使用しない配管が、毎日の安心を供給する。

 無数に目的があり、それに適した種類のある管(パイプ)。中を流れるものは液体や気体、場合によっては粉末など。管同士を繋いだ末端には設備があり、その管を敷設するのが配管工事。各用途の管が等間隔に整然と配置されたシーンは圧巻だ。

 消火設備配管はスプリンクラーや消火栓といった設備に使用するもの。火災の際には短時間で大量の水を供給するため、大きな圧力にも耐えられる素材が選ばれるだけでなく、その施工も厳格に基準が存在。躯体工事の段階から配管作業ははじめられ、鉄骨にはあらかじめ消火配管専用の穴が開けられている場合も多い。

 上下水道やガス、空調のように日常的に使われるものではない。しかし毎日の暮らしには欠かせないことは同じ。消火設備管は火災から命や財産を真っ先に守る使命を帯び、多くの人に安心を供給するものだ。

220号画像
  • ▲管を繋いで水の通り道を伸ばしていく。消火設備管は水平垂直が基本
  • ▲消火設備は法律で施工の基準が定められたもの。図面通りの施工が求められる
  • ▲管を吊るための器具は、天井が張られる前の躯体工事の段階で施工。前段階作業という
  • ▲管は基本的には工場で切断し、ネジを切って搬入するが、現場での加工も必要

▲管を繋いで水の通り道を伸ばしていく。消火設備管は水平垂直が基本

▲消火設備は法律で施工の基準が定められたもの。図面通りの施工が求められる

▲管を吊るための器具は、天井が張られる前の躯体工事の段階で施工。前段階作業という

▲管は基本的には工場で切断し、ネジを切って搬入するが、現場での加工も必要

消火設備配管工事とは

 スプリンクラー、消火栓、泡消火設備などといった設備に対し、水をはじめとした消火剤を供給するために敷設する配管工事。
 ほとんどの建物は消防法によって消火設備を設置することが義務付けられ、その配管は「専用とすること(第12条)」と定められている。もちろん施工に関しても、いざという時に十分に機能が発揮されるよう適切に実施されなければならない。
 日常的に使用される給排水配管は勾配の取り方が重要になる一方、いざという時に使用する消火設備配管はむしろ水平垂直が原則。またトラブルがあってから対応するのでは意味がないので、日々の保守点検も重要となる。

今回の取材協力は……

(有)江戸川管工
☎080-6546-5351
東京都江戸川区西小岩5-11-22
設立 2003年 従業員数 7人
https://www.edogawa-kankou.com

新築や改修工事でのはつり工事や基礎杭における杭頭処理のほか、解体工事を手掛ける同社。6人で創業してから10年で職人は約50人。現場に立てなくなっても働き続けられる体制を模索し、かつてバリバリ働いていた職人の夢の応援を兼ねて居酒屋開業にも支援した。今年の5月には新社屋での営業がスタート。

POWER WORK 220号 2020.8.3発行
撮影●清水真帆路 構成・取材・文●アドギガ

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