職人インタビュー|これが俺のこだわり!力の源『土工・多能工』巴山建設(株) | POWER WORK[パワーワーク]

職人インタビュー

これが俺のこだわり!力の源『土工・多能工』巴山建設(株)

今回の職人さんは・・・

職人歴20年 土工・多能工 須古 洋(41歳)

新潟県出身。プロのスノーボーダーを目指し、生活のためにアルバイトで測量の仕事に就く。怪我で夢を断念した後、地元で土工となるが、新たな生活を求めて上京、同社に転職する。


巴山建設(株)

元請けとして河川、橋梁など公共工事の現場が多く、エリアは東京都が中心。また大手ゼネコンの下請けとして宅地造成工事も請け負う。社員は30代が中心。多能工として自分の技術の幅を広げられる会社。

◆東京都調布市多摩川2-25-1
◆☎042・484・2828
◆設立1950年 従業員数45人

毎日積み重ねた満足の先に、大きな達成感が待っている。

 昨日、難しく感じたことが、今日はなぜかうまくいく。職人は新人もベテランも、どんな経験があっても毎日進化し続けるものだ。その小さな喜びを須古は大切にする。

「作業した跡は現場に残り、いつまでもその場所に自分の存在を感じる。それが良いですよね。少しずつ現場ができていく実感。毎日の仕事終わりにみんなと『お疲れ様』って言うのは、小さな達成感から出た自然な言葉であり、そのあとに感じる大きな達成感の基本。作業の区切りや現場の区切りに感じる充実感は本当に大きいんですよね」

 達成感は苦労するほど大きく感じられるもの。だから須古は楽な道を選ばない。

「ずっと土工として働き、その経験をさらに重ねようと土工として転職しました。でも今の会社は作業の幅が違う。例えばガス溶接は、転職してから初めて経験。前と同じ土工というより多能工です。覚えることはまだある。それは新しい楽しさもまだまだあるってことなんです」

俺のこだわり、それは

『達成感』

挨拶や仲間とのコミュニケーションは、必要だからやるだけではない。毎日感じる達成感。その満たされた気持ちから自発的に生まれるものだ。


POWER WORK 217号 2020.6.22発行
撮影●清水真帆路 構成・取材・文●アドギガ

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