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特集!!|パワーワーク インタビュー「学びは将来の可能性を広げる」(株)エコトピア 野見山 哲二氏
現場を知る社長 から現場を知りたい読者 へ
学びは将来の可能性を広げる。
将来、独立を目指す人が多いエアコン取付の仕事。この業界で25年の実績を誇り、3年前にショールームをオープンさせた会社がエコトピア。社長である野見山氏の話には、この業界に入る読者に役立ちそうなことが盛りだくさんでした。
(株)エコトピア 代表取締役 野見山 哲二氏
多くの同業者がいるエアコン取付工事の仕事。仮設施設という競合が少ない現場に恵まれた。
エアコン取り付けの施工会社はたくさんありますが、会社によって違いはあるのでしょうか?
野見山哲二氏(以下、野見山) エアコン取り付けの会社は、大きく家庭用と業務用で分けられます。この業界は少人数で会社を運営している所が多く、どちらかに絞った会社が多いですね。
例えば家庭用メインならば、さまざまなメーカーの特徴を覚える必要がある一方、技術的には非常にシンプル。1人か2人で現場を収めることができます。オフィスや店舗、工場といった業務用ならば、あるメーカーの技術に特化した会社が多い。機器の大きさや工事の複雑さでも細分化され、単純に取り付けるだけの会社もあれば、設計から請け負う会社もあります。
御社は業務用がメインと伺いましたが、どのような現場ですか?
野見山 ウチの場合はちょっと特殊で、工事現場やイベントの事務所など仮設施設でのリースです。将来、撤去されることが前提なので、常設の取り付け工事よりもシンプル。それだけでなく設計から修理、撤去、クリーニングまでの業務です。あらゆるタイプのエアコンを扱いながら一連の工程を請け負うことで、他社とは違う持ち味でここまで成長できたと思っています。
3年前に念願だったショールームをオープンしたことで販売の数が急増しています。現在はリースと販売の割合は約半々。販売を含め、お客様から直接請ける工事がほとんどであることもウチの特徴ですね。
国道4号線沿いに構えたショールーム。建物の形が印象的だ
目標を持つことは責任感を生む。責任感ある仕事は稼ぎに繋がる。
仕事を特化しないことは、学ばなければならないことも増えるので、大変そうに感じるのですが。
野見山 確かに勉強することが多いのは大変です。でも勉強する“だけ”で将来の可能性が広がると考えてはいかがでしょうか? 匠の技術を持つ職人さんは、長い経験の中で培った感覚と同時にセンスも重要ですよね。私たちの仕事の大部分は、電気やガス、配管など理論的な裏付けのあるもの。センスよりも学びが活かされる。私はこの仕事を職人と呼ぶより技術者が相応しいと思っているんです。
学んだ結果、将来技術者としてさらに高い部分を追い求めても良いし、独立して弊社と手を取り合って成長しても良い。運やセンスではなく自分の努力で、将来の可能性は広がると思っています。
最後に、どのような人物が学んだ知識を無駄にせず、将来の可能性を活かせると思いますか?
野見山 責任感がある人でしょうね。この業界は学歴もコネも過去は関係ありません。単純に良い仕事をしたいから自ら学ぶ。その結果、稼ぐことにもつながるのではないでしょうか。
私も若い頃は稼ぎを求めて運送、営業、接客と様々な仕事をしました。40歳を前にして今の業界に入ったのですが、人生をやり直せるなら、もっと早くからこの業界に入って会社を大きくしていたはず。もちろん今からでも大きくしていくつもりですよ。
センター長
蓮見 小百合さん
整備を担当する8人を束ねる。「ウチは本当にみんなの仲が良い。だから仕事もイベントも一緒に楽しめる人が新しい仲間になって欲しいですね」
今回の取材協力は……
(株)エコトピア ☎048-993-4808 埼玉県越谷市南荻島1049-6 設立1996年 従業員数25人https://www.ecotopia.jp/
業務用エアコンのリース・販売をする同社は創業25年。実績と価格によって店舗の開業やオフィスの改修を検討する事業者に人気があり、その販売数は急増中。エアコン取付工事の他、設計・積算・撤去・修理など工事一連のサービスを請け負う。施工エリアは関東1都6県。
POWER WORK 216号 2020.6.8発行 撮影●清水真帆呂 構成・取材・文●アドギガ
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