特集!!|新店舗の予感がする白い壁!『 仮設間仕切りの仕事』 | POWER WORK[パワーワーク]

新店舗の予感がする白い壁!仮設間仕切りの仕事

「昨日まであったお店が工事の壁で覆われてる!新しいお店は何だろう?」とウキウキさせる店舗区画を覆うあの白い壁。仮設間仕切りの職人に、仕事の魅力を聞いてきました。

日常空間と工事現場を仮設間仕切りで区切る。

 いつも見慣れたショッピングモールの風景の中にあるちょっとした違和感。ある一区画だけ、昨日までは無かった突如として現れた白い壁。つい、新しい店舗への期待にワクワクさせられる人も多いはずだ。テナントの入れ替えや改修工事がある場合、現場が見えないように取り付けられる仮設間仕切りの壁。お客さんは普段通りにショッピングを楽しみ、むしろ内装工事にすら気づかない場合もあるだろう。
 この仮設間仕切りを取り付ける専門の職人がいる。前島さんはこの道10年。それまでに型枠大工などさまざまな職種で建築現場で働いていたが、仮設間仕切りの職人になって落ち着いた。
「この仕事は大体2人、大きな現場なら6人ほどで現場に乗り込み、スライドパネルという仮囲い(仮設間仕切り)を建てます。午前中だけで一つの現場を終えることも普通にあり、仕事の時間が短いことが僕にとっては良いところだと思っています。ただし日中だけでなく夜勤も多い。病院など深夜の騒音が厳禁な場所は日中ですが、商業施設や駅などお客様を避ける場合は夜中の施工。またオフィスビルは週末など現場に入る時間はそれぞれ。あくまで僕らの仕事は、工事を影から支える工事なんです」

稼げる仕事にある厳しさ。稼ぐために大切な自己管理。

 施工時間の短さのほか、「稼げる仕事」というのは山田さん。5年目にして年収は約800万円だ。
「仕事を紹介してもらった先輩から聞いたことは、稼げるし施工は簡単。確かに間違いなかった。ただし仕事を始めて感じたことは、簡単とは楽なのではなく、むしろ思ったよりもキツかった(笑)。特に日勤と夜勤の間の体力回復は大切で、しっかり睡眠しないと体が追い付かない。現場を往復する車や次の現場への待ち時間でも寝ることが重要。仕事自体はいたってシンプルで、現場をこなした分が収入になるので、稼ぐためにも自分で体力をコントロールすることが求められます」
 仮設間仕切りという壁一枚を隔て、工事が行われる裏側と表側は別の世界。そんな工事現場の環境をつくりあげる仮設間仕切り職人。彼らは時間的な魅力や稼ぎというモチベーションで支えられている。

STEP1 搬入

使用する資材をラックに集め、トラックで搬入。
倉庫では各資材の洗浄、
分解してのメンテナンスなどが行われている

STEP2 ランナー取り付け

レーザーで墨を出した位置にスライドパネルをはめるためのランナーを取り付ける。
任意の長さにハサミで調整し、上部はビス、下部は両面テープで取り付ける

STEP3 スライドパネル設置

パネルをスライドさせて高さを調整。
上部のランナーまで伸ばしたら固定ピンを差し込む

COMPLETE! 連結して完成

スライドパネル同士、
また扉など指示された各資材を
防塵カバーと固定金具で連結。これだけ!

今週の取材協力は…
(株)大同機械

東京都江東区亀戸2-25-14
立花アネックスビル2階(本社)
https://www.daidoc.co.jp/
☎03-5609-7131(代)

●設立1958年 ●従業員数120人
仮設間仕切りである「スライドパネル」をはじめ、工事現場で使用するさまざまな「仮設材」をレンタル・設置する同社。建築工事、土木工事、改修工事などあらゆる工事現場が安全な施工が行えるよう、同社の製品が使用されている。スライドパネルは商業施設、オフィス、学校、病院などの改修工事で主に利用されている。

POWER WORK 214号 2020.4.27発行
撮影●清水真帆路 構成・取材・文●アドギガ

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