職人歴12年 解体工 戸敷 裕希(37歳)
宮崎県出身。24歳までに営業職、自動車工場、飲食店、アパレル店と仕事を点々と変えた後にはつり工となる。ここで現在の社長と知り合い、4年前に独立していた社長に誘われて転職。
(株)DSK
公共施設などのビルや一般住宅の解体工事、改修工事現場でのはつり工事を主に請け負う同社。設立5年で解体重機を14台所有し、年商は10億円を突破。この勢いの中で成長するには野心が必要だ。
◆千葉県市川市香取1-4-13
◆☎047・318・9988
◆設立2015年 職人数約50人
仕事が自分に合うかどうか。その判断は、実際に体験した作業内容の印象もさることながら、体験した環境、出会いが大きく左右する。戸敷の場合もそうだ。
「いろんな業種でたくさん仕事を経験したけれど、解体(はつり)の仕事は確かに楽しかった。体を動かす気持ちよさがあった。でもそれだけなら、やっぱり今まで通り、他の仕事にも目移りしていたと思います。続けて来れた理由は、仕事とは何かを教えてくれる人がいたから。それ以外は無いですよ」
作業の楽しみを見つける一方、3年ほどは我慢する自分を感じていた。最初は体力の辛さ。しかしそのうち、背負う責任の大きさに。
「ガムシャラに作業するだけでなく、責任を負う仕事をしなければ成長しない。今の社長や当時の先輩たちがそのことに気づかせてくれました。休憩時や仕事終わりの何気ない話を終える度に社会人の自覚が身に付いていた気がします」
仕事終わりに語らう日常の会話。いつの間にかお互いが「仕事とは何か?」についての考えを言い合う、やる気に満ちた環境が戸敷を変えた。
POWER WORK 213号 2020.4.27発行
撮影●松谷祐増 構成・取材・文●アドギガ
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