『建設業WelCOME!(建設労働者緊急育成支援事業)』とは、厚生労働省によって建設技能労働者の確保育成対策の1つとして実施している事業。2015年から実施されていて、関東甲信越地方開催のコースはこの2月で最終締め切りを迎える。 現場のスタートラインに立つための基本的な知識やマナー、基礎技術の訓練、関連する資格の取得。交通費(公共交通機関利用の場合)や宿泊が必要な場合はその費用が無料。これまでに女性を含む大勢の未経験者がここで学び、そして現場デビューを果たしてきた。
WelCOME!の職業訓練を修了し、すでに職人歴4年目の2人。当時の思い出や今後の目標を聞きました。
建設業界には意識も興味を持ったことも無かったが、テレビCMでWelCOME!を見て参加。
4年目にして職長として活躍。
各会社の社長が講師となり、わかりやすく教えてくれました。授業では基礎技術はもちろん会社による鉄筋の組み方の違い、休憩中には実際の現場の様子を聞くことができ、自然と建設業に興味を感じました。その中で講師 だった林田社長から声を掛けて頂き、就職に繋がりました。
訓練中と違い、社長の指導が熱くなりました(笑)。受講生ではなく『職人』を育てようとする社長の本気を感じ、またその期待に応えたいと思っています。実際、訓練により土台があったので現場に出てからも成長を感じ、入社1年目には1級鉄筋施工技能士の資格を取得できました。4年目にして職長を任せてもらえるほど成長できたことも、職業訓練を受けてからスタートを切れたからだと思います。つくづく「受講して良かった」と感じます。
地元の福岡で飲食店のアルバイトをしていたとき、WelCOME! のチラシを見たことがキッカケ。
現在は基幹技能者の資格取得を目指す。
まったく知識が無い中で道具の名前や使い方から丁寧に教えてくれました。受講前、建設業界で働く人たちは 「厳しい」「怖い」というイメージがありましたが完全に違いましたね。また、期間中は用意されたホテル生活だったのですが、年齢の近い他の訓練生もいたので、楽しくもあり「負けたくない!」という気持ちにもなりました。
訓練で習ったことは極一部。最初は訓練で使わなかった材料に戸惑うこともありましたが、それ以上に仕事の魅力に奥深さを感じました。基本的な作業の要領や流れは訓練と同じなので、現場で新たな知識や技術はスムーズに受け入れられます。さらに訓練では気付けなかった仕事の魅力が現場にありました。自分が携わった建物が完成した時に感じた達成感! その感動は「すごい!」の一言ですよ。
POWER WORK 208号 2020.1.27発行
撮影●桑原克典 構成・取材・文●アドギガ
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