特集!!|大勢を熱狂の渦に包みこむ その空間をつくりたい! 『(株)シミズオクト』 | POWER WORK[パワーワーク]

特集!大勢を熱狂の渦に包みこむ
その空間をつくりたい! 『(株)シミズオクト』
感動を呼ぶステージ。熱気あふれるオーディエンス。大観衆を楽しませる華やかなイベント。 その空間をつくり出す裏方の仕事を紹介します。

▲2012年から開催され、2013年からは『シミズオクトPresents』の名前が入った「氣志團万博」。デザイン、設計、製作、施工、映像技術、運営、管理、警備とあらゆるシーンで同社のノウハウが発揮されている

イベント会場設営・撤去の仕事

 スポーツやコンサートといったイベントにおいて、ステージ、舞台設備、テント、客席など会場をつくり上げ、イベント終了後には撤去する仕事。イベント開催日時に合わせて作業があるため、土日や夜間の勤務も多い。場合によってはアーティストの全国ツアーに合わせて日本中の会場で作業を任されることもある。
作業は体力も必要だが、それ以上にお互いをサポートし合うチームワークが肝心。女性も多数活躍している。

現場で感じる人の波動。
その瞬間が仕事のヤリガイ。

(株)シミズオクト 代表取締役社長 清水 太郎氏インタビュー

代表取締役社長 清水 太郎氏

大学卒業後、同社に入社。2005年に代表取締役に就任。創業者の清水芳一氏は祖父にあたる。

ー 何万人もの観衆が楽しみ、一緒に歌い、心を動かす。シミズオクトはたくさんの感動が生まれる場所を裏方としてつくり上げてきた。その仕事の魅力を同社の社長、清水氏に聞いた。

「人々が夢を感じ、勇気をもらい、一体感を楽しむ。そんなイベントを提供する側として関わる喜びを全社員が知っています。イベントに関わるあらゆる業務で共通するのは『裏方ひとすじ』というキーワード。異なる仕事、別の場所でも全員が一つの方向を向いてファミリーのようにまとまる。お互いが支え合い、辛さも乗り越えられる。そんな価値観を共有しています」


ー 前向きな気持ちはどんな仕事でも厳しさの中からヤリガイを見出すことはできるはずだ。では、イベントの現場だからこそ感じる仕事の醍醐味とは何か?

「試合やコンサートが始まり、観客が総立ちになった瞬間。このとき、裏方の私たちにも鳥肌が立つような、人の波動を感じるような、言葉でも科学的にも説明できないような実感があるんです。それが最大の魅力であり、経験した人だけが味わえるもの。むしろ一度体感したらやみつき。それほど大きな魅力が見つかるはずです。私たちの仕事は『感動』というモノづくり。しかもお客さんの反応を直接目の当たりにできる仕事をしています」

イベントの進化に合わせ
より大きな感動を提供。

ー 来年は世界的なスポーツイベントを控えている。これをきっかけに、イベント業界はさらに進化するだろう。そこで求められる人物像とは?

「アーティストたちは独創的なことを求め、それがファンを引き付ける魅力の一つでもあります。従って舞台づくりに前例のないオーダーをすることも少なくありません。それに対して「できない」と決めつけるのではなく、「どうすればできるか?」と考えられる人は、この業界に向いていると思いますよ。演出の内容が新しくなる状況を先回りして、私たちにできることを考える。要求に応えるだけではなく、提案できることがこれからの裏方の役割だと思っています」


ー イベント関連で国内最大級の実績を積み上げてきたシミズオクトは、エンターテイメントの進化と共に成長してきた。そしてこれからも、その最先端をけん引していくだろう。

「現場にしか分からないノウハウはたくさんあります。即ち、『現場の一人ひとりがイベント業界全体を進化させる無限のポテンシャルを持っている』と私は思っています。イベント業界は近年、急速に進化している最中。その推進力の一つとして私たちのノウハウを生かしていきたいと思っています」

206号画像
  • ▲観客の歓声が上がる瞬間を目指し、現場の一人ひとりが知恵を出し合う
  • ▲ステージを組む資材は建設業になじみ深いものが多い。建設業の経験や玉掛けなどの資格は大いに役立つ

▲観客の歓声が上がる瞬間を目指し、現場の一人ひとりが知恵を出し合う

▲ステージを組む資材は建設業になじみ深いものが多い。建設業の経験や玉掛けなどの資格は大いに役立つ

田島 五月さん

34歳 入社13年目

当初はテレビの美術制作を志望。専門学校卒業後に入社し、同社の美術制作部で働く。


「好きなアーティストを支えたい」という思いを実現できたこの仕事。ただし仕事に甘さはなく、もし楽しむだけなら私は客側を選びます(笑)。でもそうじゃない。この仕事だから感じられる、言葉にしづらい魅力があるんです。

鹿嶋 清さん

39歳 入社17年目

高校卒業後にアルバイトとして同社で2年働いた後に正社員へ。コンサート機材の管理を経て、現在は美術制作部で働く。


力仕事もあり、客観的にはキツい仕事だと思います。それでも観客の歓声が、何とも言えないヤリガイを感じさせる。例えば音楽好きならコンサート、スポーツなら試合会場の現場に立てばこの仕事の魅力はすぐに感じるはずです。

今回の取材協力は…
(株)シミズオクト

◆TEL.03-6279-1751(労務管理推進部)
◆東京都新宿区下落合1-8-2
◆設立 1959年
◆従業員数1455人(グループ合計)

スポーツやコンサートなどのイベント全般に関わる同社。舞台装置の製作や会場設営、警備、運営など、あらゆる裏方仕事のプロで、多くのアーティストからも信頼を得ている。

POWER WORK 206号 2019.12.23発行
構成・取材・文・撮影●アドギガ

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