POWER WORK創刊200号記念特集 | POWER WORK[パワーワーク]

日本建築仕上学会女性ネットワークの会　主査 熊野 康子氏

パワーワークのスタッフにはじめて出会ったのは、女性ネットワークの会結成の2年後、第2回講演会です。その翌年の、初企画の現場見学会には大勢で取材に来ていただき、なんと表紙にも採用していただきました。

今年で5年超えのお付き合いになりますが、女性ネットワークの会の企画には必ずといっていいほど参加していただき、女性の建築現場における活躍をずっと応援していただいています。

私はもともと研究開発業務を行っていましたが、約15年前に建築技術という部署に転勤になりました。それまでとは違い、建築現場に出ることも多くなりました。建築業界に携わり30年になりますが、私は2つの分野で建築の仕事ができてよかったと思っています。建築現場を知らなければ、女性ネットワークの会の活動もきっとできなかったでしょう。何がきっかけでどうなるかは本当にわかりません。女性ネットワークの会も6年目に入りましたが、まだまだ進化をしていきたいと思います。
私は来年定年を迎えます。一昔前は女性が建設業で60歳まで働くということは大変珍しかったと思いますが、今は私の周りに何人もいます。私も結婚、子育てを経験し、現在では孫もいて楽しい日々を送っています。子育てしながら働くということはとても大変でしたが、こんなご褒美もあるものなのだと感じています。
定年後も会社に残る女性、新たなことにチャレンジする女性、色々な生き方があります。私もまだやりたいことがたくさんあります。どんな仕事でも、続けることでチャンスが生まれてくるはずです。自分が思っていたことと違うことがあっても、その代わりに「こんないいこともある」という発見を皆様にもしていただければと思います。

一般財団法人建設業振興基金　理事 奥地 正敏氏

当財団は建設産業の魅力の向上と持続的な発展に向けて、債務保証、経営力と財務体質の強化、担い手確保・育成の取組への支援、国家資格取得の促進等、多岐にわたる事業を展開しております。

創刊200号、おめでとうございます。
建設業は災害の復旧・復興や社会資本の維持管理、地域の安全安心を守る等、ますます役割が増大しております。そのような中、当財団では「建設キャリアアップシステム」の運用を開始いたしました。このシステムは、技能者一人ひとりの技能や経験を蓄積、活用することによって建設業で働く皆様の処遇改善や、キャリアパスの見える化を図るものです。
また、本年度も建設労働者緊急育成支援事業を厚生労働省より受託し、建設業を目指す方に対して職業訓練・就職支援を実施し、業界の担い手確保に取り組んでおります。今後も建設業の発展のため、業界の皆さまの声に耳を傾け、最善の解決策を見いだしていけるよう事業を進めて参ります。

一般社団法人 日本在来工法住宅協会　事務局長 倉本 健介氏

当協会は、建設業界（特に住宅建築業）における人材確保と人材育成のため、これまでパワーワークさんと協力して参りました。会員様対象のセミナーや、若年者に対する住宅建築業のPRなどの活動を行っています。

創刊200号、おめでとうございます！
きつい、汚い、危険の3Kと敬遠されがちな建設業ですが、「新しい働き方」「新しい人材育成」「新しい経営」を模索・実践している素晴らしい企業はたくさんあります。ぜひこの業界で、ご自分の未来を描ける素敵なお仕事を見つけていただければと思います。日本在来工法住宅協会としても、皆さんが充実したお仕事を見つけられるよう、今後とも協力していきたいと考えております。

全国低層住宅労務安全協議会　会長 石野 健二氏

全国低層住宅労務安全協議会は、平成元年に発足し、おかげさまで現在では会員が69社となりました。低層住宅建設の労働災害撲滅や当会の「じゅうたく小町部会」において女性活躍推進のために活動しております。

株式会社WINNERS様におかれましては、日頃から、アドバイザーとして、当会に大いに貢献してくださり、大変感謝いたしております。
さて、この度の「POWER WORK」200号記念ご出版、誠におめでとうございます。建設業界にとって大変大きなお仕事を達成されましたこと、お喜びもひとしおと推察いたします。
この晴れがましき時をともにお慶びいたし、働き甲斐のある魅力的な建築・建設業界において女性の活躍をより拡げ、全ての建設労働者の為に、ますますのご活躍を祈念いたします。